お別れの春

毎朝の登園時間、そらちんの保育園入口の門付近にひとりの男性職員の方が立っています。警備と保護者の車や自転車の誘導をしてくれている方です。

そらちんが入園以来、毎朝必ず「おはようございます」「いってらっしゃい」と声をかけてくださり、「バイバイ、タッチ」をしてくれていました。そらちんを送り届けた後には、駅へ向かう私も「いってらっしゃい!」と送り出していただいていました。そんなささやかなやりとりが毎朝の楽しみでした。

先日、いつものようにそらちんと一緒に「おはようございます」とご挨拶した後に、思いがけず告げられました。「長い間お世話になりましたが、今月いっぱいで・・・」「もう70になるんでねえ」。


雨の日も寒い日も毎朝毎朝、いつも笑顔で迎えてくださいました。登園してくる子どもたちと「バイバイ、タッチ」をするときは、どんなに寒い日でも、必ずご自分の手袋をはずしていから子どもと手を合わせてくださっていました。

園児だけでなく隣の小学校へ登校する子どもたちにも「おはようございます」と声をかけ、向かいのマンションから足が不自由な年配の方がゴミを持って出てくれば、ささっと駆け寄ってそれを持ちゴミ置き場へ運ぶ。

その方のそんな姿を毎朝拝見していて、私は「仕事をする」「働く」ということの意味を教えられました。有償か無償か、大きなプロジェクトかささやかな日常業務か、そんなことは関係なく、自分に与えられた役割を誠実に行う。それが「仕事をする」ということ。「私もこういう仕事ができる人になりたい」と、この方を見ていて毎朝そう思いながら職場に向かっていました。

そんな大切なことを教えてくださった方。
本当に寂しくなります。

この3月は、そらちんが1歳児クラスの時に担任をしていただいていた先生のうち、お一人が同法人の別の保育園へ異動され、もうお一人が退職されます。

春はお別れの季節でもあるのだということを、久しぶりに思い出しました。
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by osorae | 2010-03-30 06:00 | 想い | Trackback | Comments(0)

私(りか)と夫よーへーさん、娘のそらちん&おはるの四人家族。そのどうってことのない日々のあれこれ。


by osorae
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