女性として年を重ねること

受験勉強から離れて以来、何となく活字から遠ざかっていました。
がっつり読みたい本にもなかなか出会えず、通勤電車で新聞、雑誌、実用本などを眺める程度の日々。

それが夏休み前後頃から久しぶりに読書熱が戻ってきて、先週立て続けに読んだ本が以下。

役にたたない日々

佐野 洋子 / 朝日新聞出版

ガンで余命2年と宣告された著者が過ごす日々。・・・と聞いて想像するような終わりに向かっていくような静かな日々ではなく、やりたいように生きる日々。なんとなく森茉莉の晩年の暮らしぶりと重なりました。それにしても、佐野洋子さんも韓流ドラマにはまっていたとは。佐野さん独自の韓流ブームの正体の分析もおもしろかったです。

シズコさん

佐野 洋子 / 新潮社

上記著書を読んだ後に続けて読みました。痴呆症を患う母親の介護、子ども時代からの母娘関係と母への思い、その母を看取るまで。著者自身の人生を描いた小説。少し前の私だったら、しんどくて読めなかったかもしれません。

ひとりの午後に

上野 千鶴子 / 日本放送出版協会

言わずと知れた社会学者上野千鶴子さんのエッセイ集。近時「おひとりさまの老後」がベストセラーとなった著者の、両親を喪った後の「おひとりさま」としての日々。上野さんの著書は20代の頃からほぼ全部を読んできましたが、このようなエッセイ集は新鮮でした。

島暮らしの記録

トーベ・ヤンソン / 筑摩書房

「ムーミン」の著者として知られるヤンソンが、年老いた母、友人の芸術家と無人島で暮らした記録。「何もない」島での孤独と静寂と、そして冒険の記録。

もうすぐ40の誕生日を迎える私ですが、図らずも(いや、もしかしたら潜在的に求めていたのかも)年を重ねた女性たちの日常、日々の思いを記した著書ばかり。ここで上手く全てを表現できないのですが、4冊それぞれについて深い感動と学びがありました。

佐野洋子さんは70代、上野千鶴子さんは60代、そしてこの本の記録当時のトーベ・ヤンソンさんは50代(ちなみに三人ともいわゆる「おひとりさま」)。人生の先輩の女性たちの時間の重ね方、年齢の重ね方、日々の重ね方。職業、肩書き、社会的立場は全く関係なく、ただそこに在るひとりの女性としての佇まいがうっとりするほど素敵で、その毎日が羨ましく、早く年を取りたい!と思う程(いや、ただ年を取ったところで素敵にはならないのは重々承知)。

私は20歳になるときも、30歳になるときも、何らの感慨もなくただ通り過ぎてきたのですが、今回「40歳になる」というのは、初めて特別な感慨があります。

人生も折り返し、いよいよ後半戦。
残りの時間をどう過ごして、どう成長し、自分の人生にどうオトシマエをつけるか。
最近いろいろと思うところがあります。

残された30代の数日間。
この4冊が私に与えてくれた示唆。
これから始まる40代に思いを巡らせながら誕生日を迎えたいと思います。
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by osorae | 2010-09-03 05:09 | 私の読書日記 | Trackback | Comments(0)

私(りか)と夫よーへーさん、娘のそらちん&おはるの四人家族。そのどうってことのない日々のあれこれ。


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