「清濁あわせのんだ美しさ」

昨日紹介した本の著者、吉岡マコさんは「マドレボニータ」というNPO法人の代表をされています。

マドレボニータとはスペイン語で「美しい母」。「美しい母がふえれば、世界はもっとよくなる」をキャッチフレーズに出産前後、子育ての導入期の最も不安定な時期にある女性の心と身体の健康をサポートすることを目的として活動するNPO法人です。

吉岡さんは、産後ケアの必要性について、ウェブサイトで以下のように書かれています。

「産後ケアの必要性」について、当事者である産後女性たちからは切実な共感を得ているにも関わらず、社会ではほとんど認知されておらず、あまり重要だとも思われていません。産後に適切なケアを受けることで、社会問題にもなっている乳幼児の虐待やセックスレスや育児ノイローゼが予防できるという可能性に思いをはせる人もまだ多くありません。(当事者である産後の女性からは、そんな声が多数寄せられているにもかかわらず。)未経験者は産後の大変さを知りませんし、経験者も「咽元すぎれば熱さ忘れ」てしまうのです!

でも、そろそろ、当事者だけでなく、社会に広く、産後ケアの必要性を届けなければならないとおもいます。そうしないと、日本の母子保健のシステムに産後ケアが組み込まれるようになるほどの変化は、いつになってもおきないでしょう。

このような理念をもって設立された「マドレボニータ」は、産前・産後のボディケア&フィットネスプログラムの開発・研究・普及を通じて、母となった女性の子育ての導入期の心身の健康、子どもの健全な育成、虐待の予防、夫婦不和の予防、地域の活性化、女性の再チャレンジとエンパワメント、少子化への歯止めなどを目指しています(ウェブサイトより抜粋)。

私が吉岡さんの考え方・活動を知ったのが2004年頃。そらちんを妊娠するずっと前でしたが、とても共感を覚えました。以来、彼女のブログを読み続けてきましたが、妊娠・出産を経た現在、実感として彼女の主張することの大切さを感じます。

以前、吉岡さんのブログに、「美しい母」という文化について、次のような言葉がありました。

「出産した女性のことを「子育てママ」とか「子育て中のお母さん」とか呼んで子ども扱いする文化をフェードアウトさせたい。子どもを産んだ大人が、一人の女性としてのアイデンティティをもったうえで、産後のリハビリがあり、母乳育児があり、虐待予防があるという、そういう「成熟した大人の子育て支援」の文化の一部を担いたい。」

「文化というのは、「産後を快適に過ごすための仕掛け」ということではなくて、子どもにとっての一番身近なお手本となる存在になったからこそ、より美しく誇り高く生きようというような気運、 そういうのが文化だとおもいます。」


「成熟した大人」として「より美しく誇り高く」生きる。それも子どもの一番身近なお手本として。

私にとっては、とてもとても難しく厳しい目標です。

でも、吉岡さんは著書「産前・産後のからだ革命」のエピローグに、こんな言葉を書いてくださっています。

「笑えないときがあっても、よしとする。こういう時期もある、と「トホホ」と苦笑する。思考停止さえしなければ、どんな経験も糧になるものです。たとえいまは笑えなくても希望を見つけようとする気持ちだけは失わない。そんなスタンスで、ぼちぼちやっていければいいと思います。わたしたちがめざすマドレボニータ(美しい母)なんて、そんなものです。そんなに最初からキラキラしてなくてもいいんです。子どもがいなかったころには想像もしていなかった体験をたくさんし、清濁あわせのんで、でも美しく生きようともがいた先に、何かきらめくものがつかめれば、それでOKだと思います」

以前、私はこの部分を読んで泣けてしまいました。ちょうど疲れていたときだったのかもしれません。

そして、少しだけ気が楽になりました。

めざすは「清濁あわせのんだ美しさ」。
ぼちぼち、のんびりめざします。
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by osorae | 2010-09-12 05:20 | | Trackback | Comments(0)

私(りか)と夫よーへーさん、娘のそらちん&おはるの四人家族。そのどうってことのない日々のあれこれ。


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