映画「うまれる」

早くご紹介したいと思いつつ、この記事を書くのに1週間。未だ上手くまとまりません。

11日土曜日、映画「うまれる」を、神戸での公開初日に友人のhiroさんと観に行ってきました。hiroさんが招待券が手に入ったからと誘ってくださったのです。

hiroさんはそらちんの大好きなお友だち、ポンすけさんのお母さん。今年9月にポンすけさんの妹さん、たいちゃんを出産したばかりです。そして私も現在妊娠8ヶ月、3月に2人目出産予定とあって、いつも以上に感情を揺さぶられるであろうことを予想し、いくら泣いても良いように大きめのハンドタオル持参で映画館へと向かいました。

映画「うまれる」は、4組のご夫婦をめぐる「生まれること」「生むこと」を追ったドキュメンタリーです。

両親の不仲、母親から虐待を受けた経験から親になることにとまどう妊娠中の夫婦。18トリソミーという完治しない障がいを持つ子を育てる夫婦。出産予定日に我が子を失った夫婦。子どもを望んだものの授からない人生を受け入れた夫婦。

重いテーマばかりのようですが、登場されるご夫婦がいずれも素晴らしい笑顔でした。もちろん、そこに至るまでには想像を絶する哀しみや葛藤や絶望があったのでしょうが、すべてを受け入れ、それぞれがそれぞれの想いをかかえながら、支え合い生きている姿に、どのご夫婦からも強い強い絆を感じました。

予想通り、泣けて泣けてしかたありませんでした。

でもそれは悲しみや同情の涙ではなく、なんというか、いのちの尊さと儚さ、人と人の絆、生と死、というものの本質がずし〜んと伝わってきて、深い深い感銘からくる涙でした。


出産予定日にお子さんを失った関根さんご夫婦。それまで順調で何の問題もなかったのに、予定日に胎内で突然亡くなった我が子、椿ちゃん。葛藤の末その哀しみを受け入れ、一緒にいる時間はわずかでも自分たちのもとに来てくれたいのちに感謝し、愛し、そして椿ちゃんのいのちを想い続けて生きているお二人。
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(画像は映画のウェブサイトからお借りしました)

そして、我が子が18トリソミーという完治しない障がいを持つことを妊娠8ヶ月の時に知り、いつ終わるかわからない息子、虎ちゃんの命(18トリソミーは染色体異常による重い障がいで、うまれること自体が難しく、うまれても90%の子どもが1年以内に亡くなるそうです)と向き合う松本さんご夫婦
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(画像は映画のウェブサイトからお借りしました)

この2組のお話は、妊娠中の私にとってはもしかしたら不安がつのってしまうかなと、最初はそう思っていました。イチゴちゃんにだって何が起こるかわからない。私だってこれからイチゴちゃんを失う可能性だってある。大きな障がいを持って生まれてくるかもしれない。もし私に同じことが起きたら耐えられるだろうか。想像ができません。

でもそれぞれのご夫婦の姿に、私にはひとかけらの不安も心配もなくなりました。

思えば、そらちんが生まれた直後。私が意識したのは死でした。私の胸の上で懸命におっぱいを探すそらちんの姿に剥き出しのいのちを感じながら、同時に強く死を意識しました。

「この子は生まれてきたこの瞬間から死に向かって生きていくんだ。
この子にとって確かなことはいつか死んでいくということだけ。
それでも生まれてくるいのちってすごい!」

その想いをこの映画を見ながら改めて強くしました。

いのちは儚い。だからこそ尊い。
私のいのちだって、明日あるかなんてわからない。
だからこそ、生まれてきたこと、今生きていること、愛する人と巡り会えたこと、一緒にいられることがなんと尊くしあわせなことか。

そのことを知り、一日一日、一瞬一瞬を慈しみ懸命に生きているからこそ、この4組のご夫婦はあんな素敵な笑顔でいられるのでしょうね。


映画には、私が9月にお話会に参加させていただいた助産婦岡野眞規代さんが以前婦長を勤めた吉村医院の吉村正先生や、以前から何冊か著書を読んでいるバースコーディネーターの大葉ナナコさん、「わたしがあなたを選びました」の著者である産婦人科医の鮫島浩二先生なども登場され、それぞれの立場からのコメントをされています。

産む、産まない、男性、女性問わず、今生きているすべてのひとびとに何らかのメッセージが届く映画だと思います。

☆関西での上映スケジュール
 大阪 テアトル梅田にて、12/24まで
 神戸 シネリーブル・神戸にて、1/3まで

☆映画「うまれる」のブログ http://www.umareru.jp/blog/
☆椿ちゃんのママのブログ http://blog.goo.ne.jp/tsubaki0328_2009
☆hiroさんのブログの記事「映画『うまれる』」 http://monstera.exblog.jp/13842559/
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Tracked from Monstera Caf.. at 2010-12-20 13:17
タイトル : 映画 「うまれる」
神戸では11日から公開開始の映画、「うまれる」を、先日、お友達のosoraeさんと一緒に観てきました。 (以前から気になっていたら、映画の招待券が当たったのです。) 私はもうすぐ4歳になるポンすけと3ヶ月の赤ちゃんの子育て中、osoraeさんのおうちも、ポンすけと同じ月に生まれたそらちんちゃんと、お腹にいる赤ちゃんは8ヶ月に入ったところ(osoraeさんは妊婦さん)。 二人とも、最初から泣くつもりで、ハンカチやタオルを持参していました。  ***** 映画「うまれる」は、妊娠・出...... more
Commented by 映画「うまれる」プロデューサー at 2010-12-27 15:44 x
osorae様、ブログに映画『うまれる』を書いていただいて誠にありがとうございました!

今後ともよろしくお願い致します。
ありがとうございます。
Commented by osorae at 2010-12-28 04:51
>映画「うまれる」プロデューサー牛山様
こちらこそ、わざわざコメントをありがとうございます。そして、素晴らしい映画をありがとうございました。

多くの方々に観て頂きたいと感じました。ことあるごとに友人知人に紹介しています。映画のブログも楽しく拝見しています。詩草ちゃんの成長も楽しみですね。私は3月に第2子出産予定です。この映画を通じて感じたことを胸に、出産、その後の子育てに向き合って行きたいと思います。次回作品も楽しみにしております。ありがとうございました。
by osorae | 2010-12-19 04:50 | 想い | Trackback(1) | Comments(2)

私(りか)と夫よーへーさん、娘のそらちん&おはるの四人家族。そのどうってことのない日々のあれこれ。


by osorae
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