年末年始に読んだ本④ 「たかが姓、されど姓」

たかが姓、されど姓―家族の変化と民法改正の焦点

杉井 静子 / かもがわ出版

このテーマについて書き始めると、ちょっとやそっとでは終わらないし、このブログの趣旨にも合わないので詳細は書きませんが、「姓」の問題は私から切り離せないテーマの1つです。

一時期、この問題についてはあらゆる書籍を読み尽くし、考え尽くしたので、この手の本を手に取るのは本当に何年か振りでした。選択的夫婦別姓制度導入等、現行民法の家族法部分に関連する論点と、これまでの議論の流れなどが簡潔にわかりやすく書かれており、議論の全体像理解に最適な一冊です。

法制審議会から選択的夫婦別姓制度の導入を含む民法改正要綱の答申がされたのが1996年。当時、近いうちに実現!と期待していたのにも関わらず、国会に上程もされず、その後、すっかり忘れ去られたかのような状態に。この間、今日まで、非嫡出子に関する規定や女性の再婚期間の規定から生ずる問題がいろいろとクローズアップされることもありましたが、民法改正の話は全く進まず。

そして、一昨年の政権交代。私はかなり期待していました。連立政権(当時)の社民党の福島党首は事実婚実践者。そして、当時の千葉法務大臣が民法改正案の概要を固め国会に上程、成立を目指すとの報道がなされ、おお〜ついに、今度こそ、と思ったものです。それもつかの間。


私個人の問題に限れば、法改正そのものはもうどっちでもいいや、という気分。法的に認められなくても、事実婚でも全くかまわないし、上手いこと勝手にやっていこう、という気分です。しかし、私のような図太い神経の持ち主ばかりではないし、現実に不利益を受けていながら現状に立ち向かう元気のない人、そのすべを知らない人もいる。さらに、これはひいては戸籍制度やそれにより生み出されてきた差別にかかわる問題でもある(私もそもそも戸籍制度自体に疑問を感じたのが始まり)。やはり見過ごす訳はいかない、と思い直します。


私の友人のひとりは「日本は暮らしやすいけど生きづらい」と言っていました。

私もずっと、喉の奥のほうに、吐き出せないし飲み込めない、何かカタマリを抱えたまま生きているような気分です。


そんなことを考えていたところ、昨日のこのニュース。
夫婦別姓求め初提訴へ=「憲法違反」と国賠請求―東京地裁

今後の議論と裁判所の判断に注目していきたいと思います。
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by osorae | 2011-01-07 04:50 | 私の読書日記 | Trackback | Comments(0)

私(りか)と夫よーへーさん、娘のそらちん&おはるの四人家族。そのどうってことのない日々のあれこれ。


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