2011年 10月 04日
人生は
今年4月頃に雑誌の書評で見て図書館に予約していた本。図らずも私の誕生日直前に「ご準備できました」の連絡。素晴らしいタイミングで読み始め誕生日翌日に読了。これもまた巡り合わせ。
著者はアメリカのコラムニストです。
11人の兄弟姉妹の中で、神様は自分が生まれた時にまばたきしていて、その存在に気づかなかったのだと思いながら育ち、
21歳で未婚の母となり、生活のために働きながら自身の夢であるジャーナリズムを学ぶため大学を30歳で卒業、記者としての仕事をはじめ、何度も拒絶されながらも"I'm a columnist who just doesn't happen to have a column yet"「私はコラムニスト。ただ、今はまだ担当コラムを持っていないだけよ」との心意気で書き続け、
38歳で紙上でコラムを執筆するチャンスをつかみ、
40歳で結婚し、
41歳で乳がんを患い、2年間の闘病生活をおくり、
50歳でこの人生で学んだことをコラムとして執筆、
54歳でそのコラムをまとめたこの本を出版。これが初めての著書。
自分をいつくしみ、日々をいつくしみ、人生をいつくしむ言葉に溢れる全50章。
目次を読むだけでも心にズンとくる言葉がいくつもありました。
「生きる道がわからないなら、次の一歩だけ踏み出す」
「人の人生の『表面』と自分の人生の『内面』を比べない」
「時間に時間を与えよう」
「かなわない望みはない。全部いっぺんにかなわないだけ」
「幸福とは、すでに持っているものを必要とすること」
「どんなに最悪な気分でも、起きて、着替えて、顔を出そう」
今の私と同じ41歳で、ガンを患った著者。
当時つくったという「50歳になったらやりたいこと50のリスト」を紹介している章がありました。「50歳の誕生日を迎えられるなんて思わなかった」「年齢を重ねられるとはなんと幸せなことか」と。
原題は「God Never Blinks」(神様は決してまばたきしない)。(翻訳された日本語も素晴らしいのですが、著者自身の言葉でも読んでみたくなり原著を購入してしまいました)
どんな命の誕生も祝福されるべきであって、祝福され歓迎されてこの世に生まれてきている。辛いことや理不尽に思えることは山ほどあるけれど、神様は決してまばたきなどしないのです。
だからこそ、まずは自分をいつくしんで。
たまたま同時期に読んだこちらの著書。
よしもとばななさんが、読者からの人生相談へ回答したものをまとめた一冊です。
女性が社会で働くうえで何を心がけたら心身共に健康でいられるか、との質問に答え、ばななさんも言ってます。
「もしも神様みたいなものがいるとしたら、完璧な、非のうちどころのないあなたをどこかでじっと見ていて、いつかいいことを返してくれるのではない。残念だけれど、人の心の法則を見ていると、そうではないのです。
むしろ、とにかく無理をせず、どこかゆるくて、自分を愛していて生き生きしてるあなたのほうを応援して思わぬラッキーをくれるのです」(pp70-71)。
「結局は、どこまで己を捨てず己を愛しながら、ちょっとてきそうさも取り入れ、完璧だという評判から常にダッシュで逃げつつ「もらうお金よりもちょっとだけ多く働くか」です」(p73)。
ばななさんつながりで、こちらもよかったですよ。
本本編そのものも、もちろん興味深くじっくり読んで考えさせられてちょっと救われましたが、なぜか一番心に残っているのは、巻末に収録されている著者とばななさんの対談中、ばななさんのこんな趣旨の発言。
「子育ては、ふんどしいっちょうでジャングルに入って行くようなものですから」
「うんうん、そのと〜り(これ、最近のそらちんの一発ギャグ。出典不明)」。
かっこつけようがないし。
いざとなれば丸腰でも闘わねばならないし。
子育ても、人生も。
ふんどしいっちょうの自分でもいつくしみ愛していこうと思うのです。なかなか難しいんですけどね。
著者はアメリカのコラムニストです。
11人の兄弟姉妹の中で、神様は自分が生まれた時にまばたきしていて、その存在に気づかなかったのだと思いながら育ち、
21歳で未婚の母となり、生活のために働きながら自身の夢であるジャーナリズムを学ぶため大学を30歳で卒業、記者としての仕事をはじめ、何度も拒絶されながらも"I'm a columnist who just doesn't happen to have a column yet"「私はコラムニスト。ただ、今はまだ担当コラムを持っていないだけよ」との心意気で書き続け、
38歳で紙上でコラムを執筆するチャンスをつかみ、
40歳で結婚し、
41歳で乳がんを患い、2年間の闘病生活をおくり、
50歳でこの人生で学んだことをコラムとして執筆、
54歳でそのコラムをまとめたこの本を出版。これが初めての著書。
自分をいつくしみ、日々をいつくしみ、人生をいつくしむ言葉に溢れる全50章。
目次を読むだけでも心にズンとくる言葉がいくつもありました。
「生きる道がわからないなら、次の一歩だけ踏み出す」
「人の人生の『表面』と自分の人生の『内面』を比べない」
「時間に時間を与えよう」
「かなわない望みはない。全部いっぺんにかなわないだけ」
「幸福とは、すでに持っているものを必要とすること」
「どんなに最悪な気分でも、起きて、着替えて、顔を出そう」
今の私と同じ41歳で、ガンを患った著者。
当時つくったという「50歳になったらやりたいこと50のリスト」を紹介している章がありました。「50歳の誕生日を迎えられるなんて思わなかった」「年齢を重ねられるとはなんと幸せなことか」と。
原題は「God Never Blinks」(神様は決してまばたきしない)。(翻訳された日本語も素晴らしいのですが、著者自身の言葉でも読んでみたくなり原著を購入してしまいました)
どんな命の誕生も祝福されるべきであって、祝福され歓迎されてこの世に生まれてきている。辛いことや理不尽に思えることは山ほどあるけれど、神様は決してまばたきなどしないのです。
だからこそ、まずは自分をいつくしんで。
たまたま同時期に読んだこちらの著書。
よしもとばななさんが、読者からの人生相談へ回答したものをまとめた一冊です。
女性が社会で働くうえで何を心がけたら心身共に健康でいられるか、との質問に答え、ばななさんも言ってます。
「もしも神様みたいなものがいるとしたら、完璧な、非のうちどころのないあなたをどこかでじっと見ていて、いつかいいことを返してくれるのではない。残念だけれど、人の心の法則を見ていると、そうではないのです。
むしろ、とにかく無理をせず、どこかゆるくて、自分を愛していて生き生きしてるあなたのほうを応援して思わぬラッキーをくれるのです」(pp70-71)。
「結局は、どこまで己を捨てず己を愛しながら、ちょっとてきそうさも取り入れ、完璧だという評判から常にダッシュで逃げつつ「もらうお金よりもちょっとだけ多く働くか」です」(p73)。
ばななさんつながりで、こちらもよかったですよ。
本本編そのものも、もちろん興味深くじっくり読んで考えさせられてちょっと救われましたが、なぜか一番心に残っているのは、巻末に収録されている著者とばななさんの対談中、ばななさんのこんな趣旨の発言。
「子育ては、ふんどしいっちょうでジャングルに入って行くようなものですから」
「うんうん、そのと〜り(これ、最近のそらちんの一発ギャグ。出典不明)」。
かっこつけようがないし。
いざとなれば丸腰でも闘わねばならないし。
子育ても、人生も。
ふんどしいっちょうの自分でもいつくしみ愛していこうと思うのです。なかなか難しいんですけどね。
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人生は…の抜粋に、わぁあ〜っ!と何か衝撃をうけました。
吉本ばななさんの本、私もチェックしてました。が、最近はもっぱら買ったり借りては積ん読?になってしまい…まぁでも買ってしまうんですが。
本もタイミングですよね。
私も読書の秋、手をつけていこうと思います。
吉本ばななさんの本、私もチェックしてました。が、最近はもっぱら買ったり借りては積ん読?になってしまい…まぁでも買ってしまうんですが。
本もタイミングですよね。
私も読書の秋、手をつけていこうと思います。
>sawamamanさん
この本はおすすめします。私もとても良いタイミングで読んでよかったなあと思ってます。
よしもとばななさんは、私はこの3、4年で急に好きになって読んでます。小説も好きですが、エッセイや対談も好きで、彼女の言葉にいつも刺激を受けてます。
この本はおすすめします。私もとても良いタイミングで読んでよかったなあと思ってます。
よしもとばななさんは、私はこの3、4年で急に好きになって読んでます。小説も好きですが、エッセイや対談も好きで、彼女の言葉にいつも刺激を受けてます。
by osorae
| 2011-10-04 05:56
| 私の読書日記
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